血液内科

血液内科の今後の診療体制について(関係医療機関の皆様へのお願い)

 今年度末に、血液内科の専門医が退職するため、現状の診療体制を維持することが難しくなることが見込まれます。新たな体制での運用が軌道に乗るまで、外来診療・入院診療を縮小させていただきます。
 下記の2項目についてご理解・ご協力をお願いいたします。

 1)新患患者の受け入れ枠の縮小
 2)当院血液内科外来通院中で状態の安定している患者の逆紹介

 なお、新たな診療体制が整いましたら、今まで以上に地域医療に貢献できるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします。

   令和5年10月2日 新潟市民病院長 大谷 哲也


内科専門研修 募集 (血液内科サブスペシャルティ)


当科の特徴

 血液内科では、血球(赤血球・白血球・血小板)や凝固・線溶系(かさぶたを作ったり、血栓を溶かすしくみ)に異常が起きる病気を扱います。具体的には下記になります。


  • 白血病
  • 悪性リンパ腫
  • 多発性骨髄腫
  • 骨髄異形成症候群
  • 溶血性貧血
  • 自己免疫性血小板減少性紫斑病
  • 血栓性血小板減少性紫斑病
  • 先天性・後天性血友病
  • 再生不良性貧血
  • (多血症、血小板増多症は当面見合わせます。)

 血液疾患の症状・徴候には、貧血による顔面蒼白・動悸・頭痛、息切れ・舌や爪の異常、溶血による黄疸、白血球減少による発熱や感染症の合併、血小板や凝固・線溶系の異常による出血や血栓による急なむくみがあります。また、造血器腫瘍に伴う症状・徴候としては、貧血や出血症状、大量の発汗、持続する発熱、体重減少、リンパ節腫脹、腰痛などがあります。

 血液疾患の診断や病期の決定には、血液・尿検査、骨髄検査、リンパ節生検、画像診断(CT、MRIなど)、消化管内視鏡検査など、多様な検査が必要となります。リンパ節腫脹がある場合、生検(病理診断)を行い、リンパ腫の診断を行います。外科系の先生方にリンパ節生検をお願いし、リンパ腫の病理診断を行います。分子標的薬、抗体薬などの新しい薬剤の使用に必須の情報です。病理診断がなければ治療の選択肢が減り、患者さんに不利益です。生検をせずにステロイドによる治療を始めると、病理診断が困難になる恐れがあるのでご注意ください。また、当院にはPET-CTがありません。希望される方は他院でお願いします。

 個々の患者さんの年齢、全身状態、合併症などを考慮しながら、説明と同意のうえで最善の治療法を模索していきます。国内外の最新の治療指針に沿うためにも、県内外の他施設とも情報交換し、新薬を早期に導入する環境を整えています。これまで同胞(兄弟姉妹)間同種造血幹細胞移植を実施していましたが、医師の減少により実施できなくなりました。移植については、新潟大学医歯学総合病院などの移植可能な施設へ依頼しています。
 チーム医療による全人的医療の実践を目指し、主治医・担当医、他の専門医、看護師、病棟薬剤師が連携し、必要時には感染・緩和・褥瘡などの各診療支援チーム、リハビリスタッフ、管理栄養士、臨床心理士、医療福祉相談員も参加しています。チームの中には、かかりつけ医の先生も含まれます。全人的医療とは、医師個人ではなくチームで一人の患者さんの医療を行うことです。一人ひとりの力は限られています。限られた医療資源を集約し、高度で専門的な医療を提供してまいります。

診察時間



午前 新國 公司
(再来)
阿部 崇
(新患・再来)
新國 公司
(再来)
阿部 崇
(新患・再来)
新國 公司
(再来)
午後 新國 公司
(再来)
阿部 崇
(再来)
新國 公司
(再来)
阿部 崇
(再来)
新國 公司
(再来)

診察スタッフ


新國 公司
役職 科部長
卒業年 昭和61年
認定資格 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本血液学会認定専門医・指導医
阿部 崇
役職 科副部長
輸血室長
卒業年 平成9年
認定資格 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本血液学会認定専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本輸血・細胞治療学会認定医
北嶋 章子
役職 科副部長
卒業年 平成17年
認定資格

受診予約
センター
TEL.025-281-6600[平日]
急患外来TEL.025-281-5151
※電話番号をお間違えないよう
ご注意ください。

〒950-1197 
新潟市中央区鐘木463番地7
TEL.025-281-5151