がんゲノム医療連携病院

新潟県では、新潟大学医歯学総合病院が唯一、がんゲノム医療拠点病院となっています。当院は県内各病院と協力し、がんゲノム医療連携病院として、がんゲノム医療を患者さんに提供しています。

がんゲノム医療に対応する外来対応についてのお知らせ

                                                       新潟市民病院
                                                       院長 大谷哲也
                                                       腫瘍内科 伊藤和彦

 平素より当院との病診連携に際して多大なご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 当院はがんゲノム連携病院としてがん遺伝子パネル検査を行い、2020年春から新潟大学医歯学総合病院主催のエキスパートパネルに参加し、
がんゲノム医療に携わってまいりました。
 これまでは当院の外来患者さんに検査を行っていましたが、他医療機関で治療中の患者さんに対象を広げ、令和3年10月より腫瘍内科外来
(水曜日・午前)で対応を開始いたします。
 下にあるボタンから「医療機関の皆様へのご案内」・「患者さんの皆様へのご案内」がご覧いただけます。 
 各医療機関担当医におかれましては、標準治療が終了見込みまたは標準治療がない稀少がんで、がん遺伝子パネル検査適応の患者さんに
「患者さんむけ案内文」を渡していただき、希望者をご紹介いただきたいと存じます。
 病診連携へ紹介状をFAX送付していただくと、当院がんゲノム外来担当医(腫瘍内科)が検査の適応を判断し、紹介いただいた先生と
患者さんに、一両日中に予約(日・時間)をご連絡いたします。
 当院は地域がん診療連携拠点病院、がんゲノム連携病院として、がんの難治症例に対するゲノム医療にも貢献したいと考えています。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
 


がんゲノム医療の流れ

①    担当医から患者さんに概要の説明
②    患者さんの組織・血液検体の準備
③    次世代シーケンサーで遺伝子変異を検出(解析情報を登録)
④    新潟大学医歯学総合病院が主催するエキスパートパネル(臨床医や病理医などの会議)に担当医などが参加し、治療方針を検討
⑤    担当医から患者さんに治療方針などの説明→治療変更・継続など

現在のがんゲノム医療は、標準的な治療を終了、もしくは終了が見込まれるがん患者さんに対するものです。検体提出してから結果説明まで、1~2か月程度の時間がかかり、検査費用は高額(56万円の3割負担が標準)です。治療薬を提示できる割合は10~20%程度といわれ、新規薬剤による治療のため関東の病院へ通院が必要となることもあります。遺伝性腫瘍(親から子に引き継がれる体質によるがん発症)の発見につながることもあります。


AYA世代のがん患者さんとは

AYA(adolescents and young adults)世代のがん患者さんとは、15歳以上40歳未満のがん患者さん(治療終了後のがん患者、AYA世代にある小児がん経験者を含む)のことです。自立の度合い、就学・就労・経済的状況、家庭環境により、ライフプランには個人差が大きいため、画一的な対応は困難です。各科担当医のほか、がん診療支援室、スワンプラザで各種相談に対応しています。


受診予約
センター
TEL.025-281-6600[平日]
急患外来TEL.025-281-5151
※電話番号をお間違えないよう
ご注意ください。

〒950-1197 
新潟市中央区鐘木463番地7
TEL.025-281-5151