脳卒中科の対象疾患

対象疾患

脳梗塞

脳の血管が狭くなったり、詰まったりすると、脳に血流がいかなくなりその部分の脳が壊れてしまいます。これを脳梗塞といいます。
脳梗塞は次のように分類されます。細い血管がつまるラクナ梗塞、太い血管が動脈硬化(血栓)によりつまるアテローム血栓性梗塞、心臓から血栓が飛んで脳の血管をつめてしまう心原性脳塞栓、その他です。
それぞれ病態が異なり、治療法も異なります。 脳梗塞は発症から治療までの時間が非常に大切です。一般的には片麻痺、知覚障害、言語障害などが出現します。治療は早ければ早いほどよく、特に発症から4.5時間以内には、つまった血栓を溶かし、血流を再開通させる強力な治療のrt-PA(アルテプラーゼ)静脈注射療法を行います。
また、脳の太い血管がつまり、発症から6時間以内に治療開始できる場合には、経皮経管的脳血栓回収療法(カテーテル治療)を24時間積極的に行っております。

頚動脈狭窄症

頚動脈が狭くなり(狭窄)、その先の脳血流が低下したり、あるいは狭窄部に血液の塊ができ脳内血管に流れ血管を閉塞させると、脳梗塞を起こす危険が高くなります。動脈硬化による頚部頚動脈狭窄症は、生活スタイルの西洋化に伴い年々増加しています。
将来の脳梗塞の予防をするための治療には、内科的治療、直達手術、血管内手術によるステント留置術があります。狭窄が60%以上で、すでに症状があった場合は年間5-13%、無症候の場合は年間3%の脳梗塞の発生があると言われております。症状がある場合は60%前後以上の狭窄、症状がない場合は80%前後以上の狭窄がみられた場合に手術治療を勧めた方が良いと言われています。
当院では身体に負担の少ないカテーテル治療の頚動脈ステント留置術を積極的に行っております。

脳出血

脳血管が切れると出血し、脳の中に血の塊ができ、脳が壊れます。この状態を脳出血といいます。
脳血管が切れる最大の原因は高血圧です。そのほか、アミロイド血管異常、薬剤による出血傾向、脳血管奇形(脳動静脈奇形、硬膜動静脈ろう)などがあります。 出血後、特に24時間以内は、出血の増大、再出血がおこり、早急な血圧の管理、止血剤投与などが必要になります。
また、大きな出血や増大例で意識障害を伴う場合、脳脊髄液の循環障害をきたすような脳室内への出血の場合には、手術加療が必要になることがあります。

くも膜下出血

くも膜下出血の原因は、脳動脈瘤(85%)、脳動静脈奇形、脳動脈解離などです。
日本での発生頻度は、人口10万人に年間約20人、他の人種より多いと報告されております。新潟市の人口は約80万人ですので、新潟市で年間約160人の方が発症する概算になります。
くも膜下出血は、40%が重度の障害を残し、10から47%が死亡と報告されております。再出血は高率に予後を悪化さるため、再出血を防ぐことが重要です。開頭脳動脈瘤クリッピング手術と、脳血管内治療(脳動脈瘤コイル塞栓術)があります。その後、続発する脳血管れん縮、水頭症、全身の合併症に対し集中治療が必要になります。脳神経外科が中心となり治療を行います。

未破裂脳動脈瘤

脳の血管の一部が膨らむと脳動脈瘤ができます。その膨らみが大きくなると壁が薄くなり、血圧に耐えられなくなると破裂して、くも膜下出血をおこします。動脈瘤が5mmより大きい場合は年間0.5から2.0%程度破裂すると言われております。
日本人は動脈瘤が特に形成されやすい人種であることが分かっており、小さい瘤も含めますと、脳ドックを受けた人では、20人に1人発見されると言われております。 日本脳ドック学会のガイドラインに従い、経過観察、手術治療(開頭クリッピング手術、または動脈瘤コイル塞栓術)の方針について十分に相談していきます。


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