新潟市民病院

 感染対策 病院感染対策指針

 

当院では、患者さんと職員が院内で感染症にかかることを防ぐ目的で感染症対策委員会を設置しています。

◇感染症対策委員会の目的
感染症対策委員会の目的は、院内で不必要な感染症がおこることをできる限り防ぎ、患者さんに安心して入院生活を送っていただくことです。院内感染対策のテキストを見れば、不必要な対策として、多くの項目が挙げられています。逆に言えば、これらはすべて数年前までとても重要な対策として多くの医療機関が取り組んだからこそ、その後検討されたのでしょう。  
病院として進むべき方向を見誤らないために、最新の情報を入手する努力をする一方で,自施設での検討を忘れないよう努力しており、そのための実働部隊として、感染症対策委員会の下部組織であるインフェクションコントロールチーム(感染管理チーム、ICT) がつくられました。さらにその活動が発展し、感染制御室が2003年4月1日に設立されました。こういった現場の活動の決定機関としての役割をになうのが感染症対策委員会です。
◇感染症対策の基本
ある患者さんの菌を別の患者さんにうつさないことが基本です。そのために、感染経路を遮断するよう、全職員で日々努力しております。これを専門的な言葉で交叉感染を防ぐといいます。
◇成果
医療従事者でないかたは、耐性菌がでたと聞くだけで驚かれるかと思いますが、世界中探しても耐性菌が全くでない病院はありません。大切なことは、発生状況をモニターし、常に耐性菌(MRSAなど)を減少させる努力を継続することなのです。当委員会では、毎月、委員会で、状況を検討し、毎年減少させるという成果を上げることができました。また、抗菌薬を用いた治療は、少ないに越したことはありません。本委員会では、積極的に治療に関わり、その成果として病院全体の抗菌薬使用量が減少してきています。
    ※MRSA = メチシリン(抗生物質の名称)に耐性を獲得した黄色ブドウ球菌のこと
◇特殊な感染症への対応
 水と安全はただと考えている国、などと称される日本ですが、最近はバイオテロ、エボラ出血熱など、安心ばかりもしていられない社会情勢になってまいりました。本委員会では、常に、少し早めに対応できるよう努力しております。
炭疸菌のバイオテロが問題となった時は、当院の対策が全国のモデルとして、日本医師会を通じて、全国に配布されました。
◇職員の安全
 患者さんによりよい医療を提供できるようにするためには、職員が健康であることが重要です。本委員会では、職員の結核予防、針刺し事故対策など、積極的に取り組んでおります。
◇これから
 交叉感染を防ぎ、患者さんに安心して入院生活を送っていただけるよう努力いたします。耐性菌を作らない、よりよい感染症治療を行える病院を目指します。