新潟市民病院

 精神科 予約制 科部長(金沢 宏 診療部長 兼務)

 当院の精神科には現在、常勤医師はおらず、非常勤医師が午前半日ずつ診療を行っています。また、医師による診療のほかに、常勤の臨床心理士による心理(精神)療法を行っています。しかし、精神科非常勤医師は平成19年11月に週4日から週3日に減り、平成20年4月には週2日に更に減員される予定です。
 診察日の減少に伴って、平成19年11月からは、外来新患の受け入れは中止させていただいております。例外として、当院他科に入・通院中で、その診療科の主治医から依頼のあった場合の新患受け入れは行っていきます。また、新患であっても、最後に受診されてから1年以内の再来新患の方や、診断書等作成の必要性から再受診が必要となった方への対応も続けさせていただきます。

 このような診療体制の変更を行うに至った理由をご説明申し上げます。
 まずは、前述のとおり、非常勤医師の減員により、これまでの診療体制を維持することが不可能になったことが直接の要因であることは間違いありません。
 二つ目の理由は、当院の機能に深く関連したものです。当院は基本理念を、「患者とともにある全人的医療をめざす」こととしており、また、基本目標の一つには、「重症・専門・ 救急を中心に、質の高い医療」 を掲げております。重症の患者様に専門的医療を提供する上では、 がん等重篤な身体疾患に合併して起こるうつ病やせん妄などの精神疾患への対応は不可欠です。また、救急救命センターを有する病院として、自殺未遂により来院される方への精神科的対応も重要な業務となります。当院精神科の限られたマンパワーを、これら院内のニーズに集中させることが、どうしても必要になります。
 三つ目の理由としては、精神科をとりまく社会状況の変化があります。これまで、当院精神科が果たしてきた役割の一つには、総合的な病院の中にある「気軽に受診できる精神科」 としての役割がありました。昨今、わが国においては、「こころのバリアフリー宣言」に代表されるように、精神障害、精神疾患に対する偏見を無くそうという動きが進んでおり、単科の精神科病院を受診する人の数は急増しております。また、新潟市内において、精神科クリニックの開業が相次いでいることもあって、精神科を受診することへの心理的垣根は下って来ています。「気軽に受診できる精神科」としての当院精神科の役割は、薄れてきているわけです。

 以上の理由を踏まえて、全人的医療の一環としての精神科医療の推進を図るべく、今回の診療体制の変更に至った次第です。新潟市民の皆様方におかれましては、なにとぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

  
診察日
診察室
午前   福島 昇 村山賢一  
診療スタッフ
医師 役職 卒業年 認定資格
村山 賢一 臨時出張医師 平成2年 精神保健指定医
福島 昇 臨時出張医師   精神保健指定医