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診療内容は脳神経外科全般にわたります。手術件数は血管内治療を含めて年間約420例で、手術成績は良好です。手術では極力患者さんに負担の少ない低侵襲手術を目指しています。
脳外科というと頭を手術する科と考えられがちですが、当院ではそれ以外に血管内手術や脊椎の手術も積極的におこなっております。脳動脈瘤に対しては従来開頭術が行われてましたが、近年血管内手術の進歩により、動脈瘤のコイル塞栓術が安全かつ確実に行われるようになってきております。動脈瘤の部位や形状により、開頭術とコイル塞栓術のいずれが適当かを検討し、手術しております。髪の毛を全く切らないので、本当に手術をしたのかと見間違えるほどです。
脳梗塞に対しても発症数時間以内に閉塞した血管を再開通させる局所血栓溶解術や細くなった血管を広げる血管拡張術といった血管内手術を小池・西野医師中心におこなっており、日本有数の治療成績を誇っています。
また頚や腰などの脊椎の手術は佐々木・山下・渡辺・中村医師を中心に行っております。丁寧な神経学的検査や画像所見から手術適応や手術方法を決定します。手術用顕微鏡下の繊細な手術で優れた手術成績を上げ、患者は全県から来院してきます。手術後は原則として翌日から歩行を許可し、入院期間も著しく短縮しました。
また増加する交通外傷・事故に伴い救命救急センターの役割は大きく、多発外傷を伴う重症頭部外傷例では複数の医師、看護師が急性期治療に迅速に対応します。重症頭部外傷例ではバルビタール療法、低体温療法など最新の治療法を積極的に手がけています。
以下に脳神経外科で扱う代表的な疾患を紹介します。
| くも膜下出血 | 原因の大半は脳動脈瘤破裂で、1/3が死亡、1/3が後遺症を残すとされています。脳ドックなどで破裂前に見つかると、未破裂動脈瘤と診断されます。破裂例では再出血が予後を著しく悪化させるため、発症1-2日以内に動脈瘤を遮断する手術をおこないます。 手術法は開頭による脳動脈瘤クリッピング術と血管内コイル塞栓術の2通りがあり、後者の場合、頭を開かず血管内からコブ(瘤)をコイルで閉塞するため、患者さんの負担が少なくすみます。手術方法の選択に関しては、動脈瘤の部位や形、患者さんの状態に応じて決定しますが、最近では後者の比率が高まっています。 当院では血管内手術に積極的に取り組んでおり、日本でも有数の件数を誇っております。 |
|---|---|
| 未破裂動脈瘤 | 破裂すると、くも膜下出血を起こします。破裂する率は正確には不明ですが一般的に年1-2%とされ、破裂した場合、1/3の方が死亡、1/3の方が後遺症を残すとされています。したがって、60才の方が80才まで生きると仮定すると一生の内に破裂する率は1-2%×20年で、20%-40%となります。一方、手術により後遺症を残す頻度は当施設では数%です。 手術を受けられるか、そのまま様子を見られるかはご本人と相談の上決定していますが、手術を選択される場合には安全・確実性の点で有利な方法をおすすめしています。 当科では患者さんとのインフォームドコンセントに基づき、未破裂動脈瘤に対し積極的に治療を行っています。 |
| 脳出血 | 高血圧性脳出血といわれるもので、出血した場所により言語障害、片麻痺等の症状や程度が異なります。多くの場合手術をせずに内科的に(血圧や脳圧の管理)治療します。 症例によっては血腫吸引術や、大きな出血で生命の危険が迫っている場合、救命のために開頭血腫除去術をすることがあります。早期からのリハビリテーションが有効です。 |
| 脳梗塞 (脳梗塞の発症起序により3つに分類)
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発症6時間以内の場合、閉塞部位にマイクロカテーテルを誘導し、血栓溶解剤を注入したりバルーンで狭窄血管を拡大するなどして血流を再開させ症状の改善を図る治療を行っています。 また慢性期でも内科的薬物療法による再発防止はもちろん、再発防止のため狭窄血管のを拡張させる血管内手術やバイパス術も積極的におこなっています。また脳血管障害での後遺症をできるだけ少なくする意味でも、急性期からのリハビリテーションが重要と考え早期から施行しています。 慢性期にはいり、家庭―社会復帰を目指した長期リハビリテーションに関しましては、当院と連携したリハビリ専門病院を紹介させていただいております。 |
| 頭部外傷 | 重症頭部外傷は救急救命センターに担送されます。脳外科医が担当しますが、他部位の多発外傷を合併した患者さんも多く専門救命医をはじめ他科の医師の協力が必須です。 重症頭部外傷に対しては手術はもちろん低体温療法をはじめ最先端の治療を行っています。 |
| 脳腫瘍 | 良性腫瘍と悪性腫瘍に分かれます。原則的には手術で摘出しますが、生活の質を考え、極力後遺症のない手術を目指します。そのために、種々の工夫(各種モニタリング、ニューロナビゲータ、定位脳手術等)をおこなっております。 悪性腫瘍では、正確な病理診断のもと放射線療法や化学療法を併用する場合があります。転移性脳腫瘍ではガンマナイフをおこなう例が増えています。 |
脊椎手術
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患者さんの症状とCT、MRI、脊髄造影所見などの画像所見を検討し、手術適応の有無や手術戦略を検討します。手術に際しては手術用顕微鏡を用いた低侵襲の手術をおこなっています。 患者さんには翌日より歩行していただき、点滴は1-2日で終了します。装具の期間を大幅に短縮されました。そのため、手術後の苦痛は著しく軽減され、手術成績も良好です。(80-90%の患者さんから手術に満足という答えを頂いております)。 |
機能的脳外科手術
|
いずれも脳幹部からでる脳神経に血管が圧迫して症状のでるもので、顕微鏡下神経血管減圧術を行うことで高い治癒率が期待できます。 手術の際は各種術中モニタリングを併用し、安全でかつ高い治癒率の得られる手術を心がけています。 |
| 診察室 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 (新患・再来) |
小池哲雄 | 山下慎也 | 西野和彦 | 渡辺直人 | 佐々木修 |
| 午前 (新患・再来) |
中村公彦 | ||||
| 午後 (再来のみ) |
小池哲雄 |
| 医師 | 役職 | 卒業年 | 専門・認定資格 |
|---|---|---|---|
| 小池 哲雄 | 院長 | 昭和48年 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医 日本脳卒中学会専門医 |
| 佐々木 修 | 科部長 | 昭和52年 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳卒中学会専門医 日本脊髄外科学会認定医 |
| 西野 和彦 | 科副部長 副センター長 |
平成元年 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医 日本脳卒中学会専門医 |
| 山下 慎也 | 科副部長 副センター長 |
平成6年 | 日本脳神経外科学会専門医 |
| 中村 公彦 | 医師 | 平成14年 | 日本脳神経外科学会専門医 |
| 中山 遥子 | 医師 | 平成19年 |
| 主な医療設備 |
|---|
| MRI 2台(3.0T、1.5T) |
| CT 4台(dual CT、16列 他) |
| Zeiss 手術用顕微鏡 |
| 超音波吸引装置 |
| 術中超音波診断装置 |
| 術中モニター |
| 手術用video装置(DVD導入) |
| 3D DSA |
| 手術用 Navigation |