新潟市民病院

 放射線技術科

高度な検査と治療が可能な機器のご紹介

 MRI撮影検査室

MRI装置

 MRIとは核磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging)の略で、強い磁石と電波によって人体の断層像を撮影します。断層画像という点ではX線CTと一見よく似た画像が得られますが、CTとは全く異なる物質の物理的性質に着目した撮影法のため、CTで得られない情報が多く得られます。
 利点として放射線による被爆の心配がない、造影剤を用いなくても血管だけの画像が撮像できる、骨によるアーチファクトが少ないなどがありますが、欠点としては検査時間が長い、装置が狭く、閉所恐怖症患者や小児に強い恐怖心を抱かせる、装置の発する騒音が大きいなどが上げられます。また、MRI検査は強い磁石を使用している為、心臓ペースメーカーやその他磁気に反応する金属が体内にあると、検査を受けられない場合があります。
 MRI検査が有効な疾患には脳の疾患、ヘルニアなど脊椎系の疾患、骨軟部腫瘍、四肢、関節の損傷、子宮、卵巣の異常、前立腺の疾患などがあります。 検査時間は約30分~50分程度で、検査の内容によって変わりますが、患者さんには筒状のトンネルの中にベッド上で仰向けに寝ていただきます。 当院で稼動しているMRI装置は、1.5T(テスラ)と3.0Tの磁場強度です。MRI検査では磁場強度が高くなる事によって得られる信号も高くなるという特徴があり、新病院になってから稼動している3.0T-MRI装置では、これまで稼動していた1.5T-MRI装置に比べ画質も向上し、特に、脳や脊椎、関節などでは3次元のデータ収集を行うことにより、1回の撮像で任意の方向から病変部を観察できるようになり、より精細な検査が可能となっています。

 CT検査室

CT撮影装置

 CT装置はX線を体の周囲で回転させながらあてて、輪切りの画像を作って観察する検査です。MRI検査に比べると検査時間が短いこと、過去の手術などで体内に金属がある方でも受けることができ、交通事故や脳卒中など救急外来での緊急を要する患者さんに対する検査や一般外来からの精密検査など、いろいろな疾病に対して威力を発揮しています。 当院では移転に伴い、旧病院での2台(6列と16列)に加えて新しく64列MSCT2台を追加した計4台のCTが稼動しています。昨今、新聞やニュースでマルチスライスCT(以下、MSCT)という言葉をお聞きになることがあると思います。MSCTとは体を透過してきた放射線を測定する部分が回転軸に対して複数列になっているCTを指し、列数が多ければ、広い範囲をより短時間で撮影できるようになっています。 今回、2方向からX線を同時に出して撮影する装置(2管球CTといいます)が全国で13番目に設置されました。64列CT2台分の部品が1つの装置になっていて通常検査はもちろんのこと、最近話題の心臓に栄養を与える血管(冠動脈)や頭の血管、体全体に血液を送る血管(大動脈)を立体的に観察する検査(3DCT)の精度が向上し、心疾患や脳卒中に対する精密検査として大いに有効活用されています。

 血管撮影検査室

血管撮影装置

新設された循環器・脳卒中センターを支える部門として、もっとも充実した設備・装置を完備したのが血管撮影部門です。循環器系血管撮影装置が2台、脳外、消化器系血管撮影装置が2台の計4台となり県内では最大規模です。 特に、この度導入された同時2方向撮影可能な頭腹部血管撮影装置は、脳外科領域での動脈瘤や血管の狭窄などを“メスを使用しない手術”と言われるカテーテルを使用し治療する[血管内手術]に大変有効となっております。 高精度、高機能の撮影装置導入により正確性が向上し手術時間の短縮にも繋がっており、患者様の安全性がより向上しました。 循環器・脳卒中センターのオープンと共に、今まで以上に緊急検査が増えましたが、以前のように緊急の患者様や検査予定の入院患者様をお待たせする事がほとんどなくなり、24時間あらゆる血管撮影および手術に対応できるようになりました。 スタッフも各科ドクターをはじめ、看護師、臨床工学士、放射線技師と高い専門性を有しており、患者様が安心して検査治療が受けられるよう、一丸となってチーム医療に取り組んでおります。

 リニアック(放射線治療)室

リニアック

2005年5月より、新放射線治療システムによる放射線治療が開始されました。
放射線治療とは、病気の細胞に放射線があたると徐々に死滅していく効果を利用します。病巣だけに、効果的に放射線が当たるように、放射線の種類や強さを選び正常細胞を出来るだけ傷つけず治療することを目的としています。
新放射線治療システムは、X線(4MV・10MV)と 電子線(4MeV・6MeV・9MeV・12MeV・16MeV)が選べます。
また、放射線を病巣の局所に集める為の3次元治療計画装置、さらに標的部位を確認しながら照射ができるポータルビジョン、標的部位の形状に極限まで合わせられる5mm幅コリメーターと放射線の照射精度を高める為の機能が多数組込まれています。